赤穂民報
《浄水施設担当課長汚職》「今思えば不正容易な環境」(2月8日)
赤穂市公共事業をめぐる収賄容疑で市課長が逮捕された事件で、市幹部は8日、市議会の会派代表者会に事件の経緯と対応状況を報告。牟礼正稔市長は「市政に対する信用、信頼を著しく失墜し、改めて深くお詫びを申し上げる」などと陳謝した。
牟礼市長は「職員の逮捕という事実を重く受け止め、職務規律の遵守及び綱紀粛正を徹底し、一日も早く市民の信頼を回復できるよう心を引き締めて取り組んでいきたい」と述べた。
昨年9月、「(逮捕された課長が)業者から封筒に入ったものをもらったのを見た者がいる」などとする情報提供を受けて本人に聴き取り調査を行った藤本大祐副市長は、「業者に400〜500万円の借金を申し込んでいる、という情報を得た」と明らかにした上で、「複数回聴き取りしたが、本人は最後まで全面否定だった。結果的に今回の犯罪行為を未然に明らかにできなかったことは非常に残念」と語った。
また、永石一彦上下水道部長は、逮捕された課長が係長を兼務し、自ら設計業務を起案できる立場だったことに触れ、「事務所で一人になることがあるなど、今から思えば不正を行おうとすれば容易にできる環境になっていたのではないかと思う部分もある」と述べ、「今回の事件を踏まえ、職場全体を再検証するとともに、組織のチェック体制と職員のコンプライアンス意識を徹底していきたい」と再発防止への取り組みを誓った。
市当局が事件について議会へ報告したのは逮捕当日の第一報以来16日ぶり。この日は議会側の事前の申し合わせにより報告を受けるにとどめ、2月15日に開会する第1回定例会の初日に質疑を行うという。
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