赤穂民報

《浄水施設担当課長汚職》神戸地検が元課長を起訴(2月10日)

 赤穂市の公共工事で便宜を図る見返りに現金を受け取ったとして、神戸地検は10日、元同市課長の男(58)を加重収賄の罪で起訴した。
 また、共謀して賄賂を渡したとして、水道施設製造販売「森松工業」(岐阜県本巣市)課長の男(48)ら社員3人を贈賄の罪で起訴した。
 起訴状などによると、元市課長は、赤穂市が発注した御崎配水池整備工事(2020年6月26日入札執行)で有利かつ便宜な取り計らいを受けたいという趣旨の下と知りながら、勤務先の北野中浄水場事務室で同社社員から同年3月26日ごろに現金210万円の供与を受け、さらに同年5月22日ごろに現金8万円を授受。入札公告まで非公表の設計図面などを正規の手続きなく同社社員に引き渡し、特記仕様書などを同社製品仕様に書き換えさせた上、その内容に従って設計図書を作成した、とされる。また、2021年度以降に入札執行予定の別の工事1件でも設計図面などを同社社員に渡し、同社製品仕様に書き換えさせた、とされる。
 御崎配水池整備工事の一般競争入札は市内の水道工事会社が落札し、同社製の貯水タンクが納入されることになっている。

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