赤穂民報

かぜのでんわ(3月11日)

 「風の電話」は岩手県大槌町の高台にある電話線のつながっていない電話ボックスです。
 そこに住む佐々木格さんが、病死した親族ともう一度話したいと設置し、東日本大震災の後、被災した人々の心の復興の助けになればと一般に公開しました。
 電話機の横には、次のようなメッセージが書き添えられています。
 「風の電話は心で話します 静かに目を閉じ 耳を澄ましてください 風の音が又は浪の音が或いは小鳥のさえずりが 聞こえたなら あなたの想いを伝えて下さい」
 絵本は、
 「やまのうえに1だいのでんわが おいてありました」から始まり、「とどいたんだ! みんなのおもいが とどいたんだ!」で終わります。
 たくさんの人々(いろいろな動物に置き換えられていますが)の思いが、電話をかけることで伝われば…という気持ちが感じられるなんとも心の安らぐ物語です。
 何度ページをめくっても、心が温かくなります。
  * * *
 『かぜのでんわ』○作・絵/いもとようこ○金の星社

(『かぜのでんわ』 ○作・絵/いもとようこ ○金の星社)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer