赤穂民報｜【読者の声】新聞報道の感染者数違いなぜ？

赤穂民報

【読者の声】新聞報道の感染者数違いなぜ？（4月23日）

　毎日図書館で新聞を読んでいます。どの新聞も連日、新型コロナに感染した人数を掲載していますが、新聞によって少し数字が異なっていることに気付きました。なぜ人数に違いがあるのでしょうか（新聞の読者）
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　投稿主の話を聞き、改めて日刊各紙の紙面を見てみると、例えば４月１８日付け朝刊の赤穂健康福祉事務所管内の新規感染者数は神戸、朝日、毎日が「０」なのに対し、産経は「１」となっていた。
　各社にアンケートで聞き取りしたところ、赤穂保健所に陽性の届け出があった龍野健康福祉事務所管内居住の患者を神戸、朝日は居住地で分類し、産経は届け出を受けた保健所所在地でカウント。読売は「県が自治体別に振り分けて公表するまでの間は『居住地未確定者』に集約」していた。毎日は回答がなかった。
　また、県下全体の累計感染者数については、朝日のみ人数が多いが、これは「再陽性を含む」ためとみられる。
　感染者数に関する掲載をいつまで続けるか、との問いには、神戸（報道部）と朝日（神戸総局）は「未定」とし、読売（大阪本社広報宣伝部）は「感染状況や読者からの要望を踏まえ、総合的に判断」、産経（神戸総局）は「読者のニーズが高い情報のため、できる限り継続する」とした。
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赤穂民報より
　いずれの新聞社も兵庫県と市町の発表を集計した人数を掲載しているのですが、振り分ける基準によって数字が変わります。新規感染者数、累計、前日比など、掲載されている項目も新聞社によって少しずつ異なります。
　赤穂で感染者が確認され始めた昨夏ごろには、新規感染者数の欄を累計と勘違いして、「赤穂はまだ一人も感染者が出ていない」と誤解したり、赤穂健康福祉事務所管内（赤穂市、相生市、上郡町）の欄を「赤穂市」と思い込み、「赤穂ですごく感染が拡大している」と話す人がありました。
　報道されている項目をよく確認した上で、情報を活用してほしいと思います。