赤穂民報
解放への願い(1月17日)
アメリカ南北戦争のなかで、黒人の人々が奴隷の解放に生命を投げ出して闘った様子が一冊の絵本になりました。
この物語は、創作ではなく実話です。
黒人兵士親子が傷ついた白人兵士を助けるためにいろいろ手を尽くします。しかし、悲しいかな、黒人兵士は南軍によって殺されてしまいます。
この絵本の素晴らしさは、黒人兵士親子の働きもさることながら、この話が戦後130年間、白人兵士の家族によって語り継がれてきたことです。
悲惨な戦争の物語ですが、その悲しみを超えた人間の偉大さを私たちに伝えてくれる物語です。
この絵本に出会ったことで、私はアメリカ合衆国について多くの示唆を得ました。
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「彼の手は語りつぐ」
○作/パトリシア・ポラッコ ○訳/千葉茂樹 ○あすなろ書房
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
(「彼の手は語りつぐ」○作/パトリシア・ポラッコ○訳/千葉茂樹○あすなろ書房)
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