赤穂民報

タブレット接続をテスト 一斉休校時想定 (6月12日)

 新型コロナウイルス感染拡大による一斉休校時の自宅学習への活用を想定し、タブレット型パソコンの家庭での接続体験が赤穂市内の小学校で6年生を対象にこのほど行われた。
 赤穂市教育委員会によると、「大きなトラブルはなく、良好に通信できた」といい、今後は他の学年でも実施を進める考えだ。
 体験は5月下旬から各校で始まった。児童たちは事前に操作方法を練習した上でタブレットを2〜3日間自宅に持ち帰り、課題を取り出すためのクラウド(インターネット上のデータ保管庫)にアクセスする手順を実習。接続に必要な通信機器のない家庭には設定済みのWi―Fiルーターも貸し出した。
 市教委が各校から受けた報告によると、貸し出した機器に不調や故障は1件もなかった。ログインに必要なIDの入力に手間取ったり、元々自宅に設置しているWi―Fiに接続できなかったりしたケースが若干数あったものの、「さらに操作の習熟度を高めれば、1学期末までには学校の教室でタブレットを活用するのと同等レベルで自宅学習ができるようになる見通しが立った」(市教委学校教育課)と話す。
 同様の体験について、中学校では生徒にインターネットを使用する際の注意点の指導を徹底した上で6月18日〜21日の日程で実施する予定。小学校は2学期中に3年生〜5年生、3学期には1年生と2年生にも対象を広げる方向で検討している。
 実際に児童生徒がタブレットを持ち帰るケースについて、市教委は「緊急事態宣言などで一斉休校になった場合」と想定。学校単位の臨時休業の場合や濃厚接触者となって出席停止となった児童生徒への貸し出しは現時点では想定せず、また、双方向同時通信や授業のライブ配信は「検討はしているが当面は難しい」としている。

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