赤穂民報

関福大リレーコラム・朝の一杯で熱中症予防を(6月27日)

 7月が近くなり、暑さを感じる季節となりました。暑い日が続くと気を付けなければならない病気の一つに「熱中症」があげられます。
 今回は、熱中症の症状と、熱中症にならないための予防策についてご紹介します。
 熱中症とは、高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻して発症する障害の総称です。主な症状は、頭痛やめまい、筋肉痛、多量の発汗などがあり、進行すると意識障害なども起こります。汗にはナトリウム(塩分)が含まれており、多量の発汗があった時に水だけを飲むと体内のナトリウム(塩分)濃度が低下してしまいます。梅昆布茶や味噌汁には、ミネラルや塩分が多く含まれているので、朝に一杯飲まれることをお勧めします。
 主な予防対策は、のどが渇いていなくても小まめに水分摂取を行うことや、長時間外で活動しないことなどがあげられます。また、熱中症は室内でも起こりやすいといわれています。そのため、室内であってもエアコンなどで温度調節をして、小まめな水分摂取を心掛けてください。
 新型コロナウイルスの感染予防行動として、外出時のマスクの着用が新しい生活様式となりました。厚生労働省は、マスクの着用により、心拍数や呼吸数、体感温度の上昇がみられるため、高温多湿な環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなる恐れがあるといっています。感染予防行動を行いながら、マスク着用時の激しい運動は避け、小まめな水分摂取、涼しい服装を心掛けて熱中症対策をしてください。
 また、環境省は今年の4月から熱中症予防に関する情報として「熱中症警戒アラート」を開始しており、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日または、当日の早朝に発表されます。こういった情報も活用して、今後暑くなってくる夏を共に乗り越えましょう。(教育学部保健教育学科助教・岡井千沙子)

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