赤穂民報

有年地区でヒガンバナ復活大作戦(8月7日)

 「しぶら」の別名で呼ばれるヒガンバナで地域を花いっぱいにしようと、有年地区で住民ボランティアによる球根の植え付けがこのほどあり、子どもたちを含む約40人が参加した。
 ヒガンバナは地下茎に毒素を含む特性を活かし、モグラ除けとして水田のあぜ道や河川の土手などに植えられたとも言われる。有年地区では田園地帯や千種川沿いで秋に真っ赤に咲き誇る群生が風物詩となっており、日本近世文化史の権威で同地区出身の西山松之助(1912−2012)は故郷を「しぶらの里」と呼んだ。しかし、植生が年々減少傾向にあるという。
 球根の植え付けは昨年に続き、住民グループ「うね地区まちおこし隊」が実施。「しぶらの里復活大作戦」と題して地元小学校にも協力を呼び掛け、有年原・田中遺跡公園に約240個、東有年・沖田遺跡公園に約200個を植えた。「他の地区では見られない独自の風景をつくりたい」(森田博義代表)と、黄色と白色の花を咲かせる品種を半分ずつにしたという。
 早ければ今秋にも花をつけるという。友だちと一緒に作業を手伝った小学5年の井上実玲さん(11)は「きれいなお花が咲くといいな」と球根に土をかぶせた。

(子どもたちも参加して行われたヒガンバナの球根植え付けボランティア活動)

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