赤穂民報
「東之浜の海岸守」に大臣表彰(8月7日)
自宅近くの海岸で清掃活動を続けてきた坂越の網家義郎さん(82)に国土交通大臣からこのほど表彰状が贈られた。
国重要無形民俗文化財「坂越の船祭」で祭礼船が発着する東之浜にほど近い自宅で生まれ育った網家さん。浜を含む一帯が「坂越ふるさと海岸」として整備され始めた2002年ごろから、海岸に漂着した流木や空き缶などを拾い集める活動を始めた。
漂着物だけでなく、心ない観光客が散らかしたバーベキューや花火の残骸も掃除。台風の後は大量に打ち上げられたごみや海藻を黙々と片付けた。一昨年に脳梗塞を患ったが幸い後遺症はなく、退院から2〜3か月後には活動を再開。がんじきを手に砂浜のごみを集める網家さんの姿を地元で知らない人はいない。
今回の表彰は、網家さんの善行を知った国土交通省近畿地方整備局が「海をきれいにするための一般協力者」として表彰候補に推薦。7月26日に神戸市内で行われた授与式には「法事のときくらいしか着けたことない」というネクタイを締めて出席した。
「こんなりっぱな表彰をしてもらえるとは思わなんだ」と網家さん。今年1月に腰椎を圧迫骨折し、現在は活動を自重。「もう年も年なんで、無理はできん」と言いながらも、「調子が良うなったら、また始める」と奉仕の精神は変わらない。
(長年の海岸清掃奉仕の功績で国土交通大臣表彰を授与された網家義郎さん)
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