赤穂民報

「故郷で映画撮りたい」赤穂出身学生が支援呼び掛け(8月18日)

 学生最後の年に故郷で映画を制作したい――。大阪で映像制作を学ぶ赤穂出身の学生が卒業制作として自ら脚本と監督を手掛ける長編映画の自主制作を企画した。

 「生まれ育った赤穂市で映画を撮る」という子どもの頃からの夢を叶えようと、自己資金だけではまかなえない制作費をクラウドファンディングで募っている。

 高校まで赤穂で生まれ育った粟井モネさん(22)=富田林市=は大阪芸術大学映像学科の4回生。映画好きの祖母の影響で幼いころから映画に興味を持った。「4年間の学びの集大成」として長編映画の制作を企画。「海のあるまち」が舞台で「赤穂市の街並みがぴったり」なのだという。

 仮タイトルは『紅海月(べにくらげ)』。「青春の悩みと戦う若者の物語」で約70分の作品に仕上げる予定。キャストやスタッフは固まり、来年2月の上映を目指して9月から撮影を開始するスケジュールも決めたものの、残る課題は機材のレンタル代や美術費など総額約180万円の制作費。当初はアルバイトで調達するつもりだったが、コロナ禍で働き先がことごとくなくなった。「せっかくのチャンスを諦められない」と7月からクラウドファンディングで支援を呼び掛けたが、8月15日時点で目標額の1割にも満たず、苦しい状況に追い込まれている。

 ロケ地を下見するために「何十回も地元へ通った」という粟井さん。「歴史と文化、人々のやさしさなどが融合したこの町をもっと多くの人に知ってもらいたい。『応援してよかった』と思ってもらえる作品を制作したいので、どうかご支援ください」と協力を求めている。

 寄付はクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で8月31日まで受付中。一口2000円から募集し、支援者名を作品エンドロールに表示するほか、寄付額に応じて完成作品のDVDを進呈したり、作品へのエキストラ出演権を提供する。

(スタッフとロケ地を下見する粟井モネさん(左))

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer