赤穂民報
「この通話は録音ー」コールセンターが虚偽(8月29日)
赤穂市が全市民に一人3000円分ずつ配布する「あこう地域応援商品券」について市民からの問い合わせや苦情などに応じるコールセンターが、「この通話については録音をしています」と自動アナウンスしていたにもかかわらず、実際は録音していなかったことが赤穂民報の取材でわかった。
コールセンター業務を市から受託している日本旅行姫路支店は「スタッフの防御策としてメッセージを流していた」と虚偽だったことを認め、指摘を受けてアナウンスを削除した。
同商品券をめぐっては7月下旬、市内の60代女性から「郵便で届いた封筒に商品券が入っていなかった。コールセンターに電話したが木で鼻をくくったような言い方で、まったく取り合ってもらえなかった。まるで私が『二重取り』しようとしているかのような口ぶりだった」との情報が赤穂民報に寄せられ本紙が関係先に取材。実際の通話内容を照会したところ、通話が録音されていなかったことが判明した。
市によると、同商品券発行業務は公募型プロポーザル方式で同社が受託。商品券の印刷、発送、コールセンター運営まで一式を同社が担うが、コールセンターの通話録音は求めていなかった。市は「そもそも、市民からの相談に応じるためのコールセンターであり、録音の必要がない。間違ったアナウンスをしていたのは遺憾。今後はこのようなことのないように真摯に業務にあたるように指示した」(商工課)という。
また、商品券の封入作業は機械で自動で行われ、封筒の厚みを1通ずつ機械で測定して異常があればブザーが鳴る仕組みだという。同社によれば、「0・1ミリ以上の誤差でブザーが鳴る。過去にも商品券やワクチン接種券で同じ機械が使われているが、封入漏れのまま発送された事例はなかったと聞いている」という。
しかし、市によると、商品券が入っていなかったという苦情が7月末までにもう1件あったという。苦情があった2人の市民に対しては「一時的な紛失」として改めて商品券を送付したという。
(コールセンターが虚偽の録音通知アナウンスを流していた「あこう地域応援商品券)
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