赤穂民報

赤穂出身の山本由聖君 全中柔道で団体V 個人3位(9月3日)

 柔道の第52回全国中学校大会(8月22〜25日、群馬県前橋市)男子団体で、赤穂柔道スポーツ少年団出身の山本由聖(ゆうせい)君(15)=3年=が主将の国士舘が5年ぶり15度目の優勝を飾った。

 山本君は個人戦でも男子90キロ超級で3位入賞。3年前まで稽古を積んだ少年団に喜びを報告した。

 身長181センチ、体重123キロの立派な体躯。しっかり組んでから大外刈り、内股、大内刈りなど多彩な技で相手を仕留める。大将で出場した団体戦では6試合すべてで一本勝ち。「お前で負けたらあきらめがつく」(川野成道監督)との期待に大車輪の活躍で応えた。

 母・有佐子(あさこ)さん(39)=加里屋=の勧めで小3で少年団に入団した。「どんな相手でも自分から前に出る」(東光洋団長)という積極的な柔道で力をつけ、6年生で県大会で初優勝。「見学で先輩たちの強さにびっくりした」という全国屈指の強豪・国士舘中へ進んだ。寮生活にも慣れ、たまに帰省しても「早く戻って練習したい」と言うほどで、強くなりたい一心で稽古に励んできた。

 昨年はコロナ禍で全国大会が中止となり、「出られなかった先輩の分も」と気合いが入った。「チームの信頼、チームワークはどこにも負けない。団体戦で勝つことが一番の目標だったのでうれしい」と山本君。少年団への報告会ではメダルやトロフィーを披露し、母の有佐子さんに「ここまで支えてくれてありがとう」と感謝の花束を贈った。

 来春からは国士舘高校で柔道を続ける。今夏の東京五輪では団体戦でフランスのリネール選手に果敢に立ち向かった日本代表のウルフ・アロン選手に感銘を受け、「自分もあの舞台に立ちたい」との思いが強まった。「もう一回り、二回り大きくなって柔道の幅を広げたい。強くなって、赤穂を有名にしたい」とさらなる成長を誓った。

(全国中学校柔道で団体優勝、個人3位となった山本由聖君)

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