赤穂民報

雄鷹台山登山 32年かけ通算1万日(9月18日)

 「ふるさと兵庫百山」の一つ、雄鷹台山(標高253メートル)で健康増進の「千日登山」を続けている北野中の常念初恵さん(76)が32年間かけて通算1万日登山を達成した。

 所属する登山サークル「オタカクラブ」によると、1万日に達した会員は初めて。仲間からの祝福に笑みがこぼれた。

 最初に登ったのは40代半ば。夫の秀樹さん(78)が自宅の裏から見える雄鷹台山を見て「登ってみようか」と言ったのがきっかけだった。スポーツ経験がなく、特に運動もしていなかった初恵さんは2合目にたどりつく前にリタイア。その後も時間を見つけて挑戦を繰り返すうちにクラブへの入会を誘われた。

 クラブが7合目に設置しているポストにはカレンダー式の会員名簿があり、登った日の欄に丸印をつける。通算500日と以降の1000日ごとに赤穂市教育委員会から表彰される制度で、会員の励みになっている。

 最初のころは一日置きくらいで登っていた常念さんも、毎日のように継続して日数を増やしていく会員仲間に刺激を受け、次第にペースアップ。2000日を超えたあたりからは日課となり、少々の雨なら傘をさして登るようになった。

 ルート沿いに咲く四季の花々を撮るためにカメラも趣味となり、15年前に副会長に選任されて千日登山の記録集計を担当するようになってからはパソコンも覚えた。会員仲間との旅行では富士山にも登頂した。

 「山に登ったおかげで人生の楽しみが広がり、数え切れないほどの思い出や財産ができた」と常念さん。「気を付けて行きよ。転ぶなよ」と日々送り出してくれた夫にも感謝する。「雄鷹台山は最高の山。けがをしないように無理をせず、元気なうちは登り続けたい」と話している。

(雄鷹台山で初の通算1万日登山を達成し、仲間から祝福される常念初恵さん=中央)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer