赤穂民報

無機性汚泥リサイクル 加里屋西沖で計画(10月9日)

 土木建設工事などで排出された無機性汚泥を土木資材にリサイクルする産業廃棄物中間処理事業が加里屋字西沖で計画されていることがわかった。

 事業者の「赤穂リサイクルセンター」が今年6月に兵庫県に提出した事業計画事前協議書などによると、同社が運営する産業廃棄物中間処理場の敷地内(工業専用地域)に新設備を導入する。無機性汚泥に含まれる水分を高分子吸水材に取り込み、セメント系固化剤で造粒固化処理。1時間あたり30立方メートルの処理能力で1日8時間、月20日稼働させ、月間最大4800立方メートルを処理し、土木資材として全量を売却する計画を立てている。

 計画では、排出事業者と処理委託契約を結び、「有害物質の含有が土壌環境基準値以内であることを確認された物」だけを受け入れる。容量100立方メートルの鉄筋コンクリート製水槽2基に貯留し、水分を含んだまま造粒固化処理するため「排水や粉じんは発生しない」としている。降雨で汚泥があふれないように水槽の上端から50センチのラインを保管上限とするなどの対策をとるという。

 兵庫県によると、県内で無機性汚泥の固化施設が導入された事例はなく、「土木資材として使用できるレベルのものができるのかどうか、原理や性状を理論的に精査する。書類に不備がなければ、関係市町に事前協議書を送付して意見照会する」(西播磨県民局環境課)としている。

 同社は施設設置の目的と理由を「循環型社会形成推進と環境負荷軽減のため、兵庫県内の汚泥再生利用促進に貢献したい」と説明している。

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer