赤穂民報

「かんぽの宿赤穂」来年4月に事業譲渡(10月14日)

 日本郵政は、全国33か所で運営する「かんぽの宿」のうち32施設を来年4月に別会社に事業譲渡すると決定。御崎の「かんぽの宿赤穂」は国内100棟以上の宿泊施設を展開する「マイステイズ・ホテル・マネジメント」に売却される。

 日本郵政によると、かんぽの宿事業は「恒常的な赤字体質」にあり、年平均46億円の経常損失が続いていたという。昨年度はコロナ禍で経常損失が約113億円に拡大。「地域の貴重な集客拠点、雇用の場として存在し得るためには、ホテル・旅館の運営に実績、意欲のある事業者への譲渡が最善」と判断したという。

 かんぽの宿赤穂の譲渡日は2022年4月5日を予定。譲渡後の施設名称は未定だが、「現在と同様のサービスを提供する」としている。従業員の雇用は原則維持し、取引業者との契約については「今後相談させていただく」としている。

 かんぽの宿赤穂は「赤穂簡易保険保養センター」として1974年開業。2007年の郵政民営化に伴い、現在の名称となった。今年2月にリニューアルオープンし客室数は49室で定員147人。日本郵政によると、2018年度の平均稼働率は76・3%で宿泊人数3万2459人、日帰り利用人数6万0056人。

 マイステイズ・ホテル・マネジメントは1999年にウイークリーマンションの管理運営会社として設立。2005年からホテル事業へ参入した。北海道から沖縄まで100棟を超えるシティホテルやリゾートホテルなどを運営している。

(来年4月に別会社に売却されることが決まった「かんぽの宿赤穂」=日本郵政提供)

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