赤穂民報

動物ふれあい村 惜しまれつつ閉園(11月21日)

 運営難で閉鎖を決めた御崎の「動物ふれあい村」が21日に最終営業日となり、家族連れなどが閉園を惜しみつつ、動物たちとの触れ合いを楽しんだ。

 赤穂海浜公園内にある同施設は2000年に営業開始。広い敷地内で放し飼いの動物たちに触れられる運営スタイルが人気を集めた。施設を運営する「アニマルエスコートサービス」によると、ピーク時には約50種計200頭羽を飼育展示し、一日約1300人の来場者を数えたという。

 しかし、レジャーの多様化などで来園者数が減少傾向となったところにコロナ禍が直撃。緊急事態宣言による臨時休園が収益に大きく響いた。老朽化した施設の修繕も困難になり、「今後、動物たちの管理や動物福祉に影響が及ぶことを懸念」して施設の閉鎖を決定したという。

 最終日は午前中からに大勢が来場。カンガルーやカピバラに餌を与えたり、タッチしたりする親子連れの姿が見られた。親子3人で来園した姫路市の30代会社員男性は「動物に触れることのできるところはなかなかないので、子どもが小さいときからよく遊びに来ていました。閉鎖は残念ですが、今までありがとうという気持ち」と話した。

 「動物との触れ合いは子どもの情操教育に大切。少しは役割を果たせたかな」と管理者の緒方卓也さん。遅くとも年内には飼育している約20種計60頭羽の動物たちを関連施設などに移管し、来年3月までに施設を撤去する。

(営業最終日も親子連れが動物たちとの触れ合いを楽しんだ「動物ふれあい村」)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer