赤穂民報

ル・ポン特別公演 オンラインでも臨場感(12月14日)

 コロナ禍で中止となったル・ポン国際音楽祭の代替イベントとして、特別公演オンラインコンサートが13日、ドイツ・ベルリンからライブ配信され、音楽監督の樫本大進さんをはじめ11人の音楽家たちがモーツァルトやハイドンなどの楽曲を奏でた。

 特別公演は「コロナ禍にあっても、一人でも多くの方々に音楽を届けたい」との樫本さんの思いを受け、実行委員会が主催。樫本さんが第一コンサートマスターを務めるベルリン・フィルハーモニー交響楽団の本拠地である「フィルハーモニー・ベルリン大ホール」を貸し切り、無観客で行われた。

 プログラム6曲のうち5曲は過去に同音楽祭で演奏され好評だった楽曲で、もう1曲は初めて披露された曲だった。すぐれた配信技術とカメラワークにより、高音質で臨場感のあるステージを鑑賞できた。

 中盤の休憩中には、赤穂が樫本さんの母の生まれ故郷だったことが同音楽祭の開催のきっかけになったことや、「ル・ポン」の名称に「音楽を架け橋に、人と人とのきずなを大切にし、平和で幸せな世界を作りたい」という樫本さんの思いが込められていることなどを日本語と英語の字幕で紹介。終演後は「2022年のル・ポン国際音楽祭で再びお会いしましょう」とのメッセージが画面に表示された。

 赤穂市によると、ライブ配信へのアクセス数は2307件だった。特別公演の模様は同音楽祭公式サイトで2022年1月13日午前0時まで視聴できる。

(ベルリンからオンライン配信されたル・ポン国際音楽祭特別公演)

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