赤穂民報
高齢者大学のエッセイ同人誌50号に(2月16日)
赤穂市高齢者大学城西校のエッセイ部が年3回刊行する同人誌『ペンの散歩みち』が通巻50号に達した。会員らは「これからも書く楽しみを続けたい」と話し、先月には51号を発行した。
同部は1999年に城西校のカレッジと学園生の有志5人で発足。現在の会員数は9人で毎月第1月曜日の午後1時から城西公民館で活動している。
当初は各自の作品を持ち寄って互いに感想や批評を述べ合うのみだったが、「後に残るものになるように」と2004年から簡易製本の冊子(A5判)にまとめるようになった。1人1本ずつ原稿を集め、1月と5月、9月に刊行。40部つくって市立図書館や公民館などに配布しているという。
テーマや文字数に制約はなく、身の回りの出来事や時事問題、過去の回想などを題材に自由に随筆する。節目の50号も、亡母の思い出をつづった「無償の愛」、帰省した息子家族と普通に会えないコロナ禍のストレスを述懐した「『帰りたい、帰れない』」、海上保安官としての経験談を書いた「昔日の南部十四年式」など多彩な作品が集まった。巻頭には創刊号以降の表紙写真を一挙掲載。会員たちにとって感慨深い記念の一冊となった。
創刊した年から在籍して16年になる部長の亀谷侑玄(ゆうげん)=本名・弘=さん(86)は「16年と言えば長いようだが、すべてが昨日の出来事のよう」と振り返った。城西地区以外からの入部も可能で、「興味がある方は一度見学に来てもらえれば」と話している。
(同人誌『ペンの散歩みち』の刊行が50号を超えた高齢者大学城西校エッセイ部のみなさん)
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