赤穂民報

「市民の夕べ」主催団体が「終了」決定(2月19日)

 打ち上げ花火や盆踊りで夏を彩る恒例行事「市民の夕べ−播州赤穂花火大会」を主催する赤穂市まちづくり振興協会が同イベントの終了を決定した。

 事務局(市市民対話課)の説明では、来場者数に見合った駐車台数や警備人員の確保が難しく、安全にイベントを開催することが困難で、協賛金の寄付も集まりにくくなっていること、また、コロナ禍で大規模集客イベントの開催に求められる感染防止対策が困難なことなどから、昨年12月の理事会で行事の終了を提案。「最後にもう一度開催してほしい」「市制施行の周年に合わせて開催できないか」といった意見もあったが、「市の財政が厳しい中、開催できる状況ではないだろう」との見方が大勢で、表決では全会一致で「終了」と決まったという。

 「市民の夕べ」は市制施行20周年記念イベントとして1971年に初めて開かれた。会場は城南緑地から千種川河川敷を経て2011年に赤穂海浜公園に変更(東日本大震災を受け、その年の開催を自粛したため実際に海浜公園で実施したのは翌年から)。20年は「東京五輪・パラリンピックとの重複で警備員の確保が困難」として開催を見合わせ、昨年はコロナ禍で中止された(市制施行70周年記念式典があった9月1日に代替行事として70発の打ち上げ花火を実施)。

 事務局によると、19年に開催したときの経費は約2600万円。海浜スポーツセンターと赤穂高校の駐車場も借りて合計2130台分の駐車台数を用意したが、それでも満車となったという。「市民が楽しみにしていたのは重々承知しているが、状況を踏まえて終了を判断した。ご理解をお願いしたい」と話している。

(赤穂の夏の恒例行事だった「市民の夕べ」=市広報係提供)

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