赤穂民報

《市民病院医療事故多発》手術禁止処分後にも医療事故(3月12日)

 赤穂市民病院(藤井隆院長)に在籍中、約8か月間で少なくとも8件の医療事故を起こして手術禁止処分を受けた男性医師(43)が、処分期間中に手術を行い、患者の内臓を傷付ける医療事故を起こしていたことが病院関係者への取材でわかった。

 病院は「係争中のため」として事実関係を明らかにしていない。

 病院関係者の話では、事故が起きたのは男性医師が手術禁止処分を受けた2020年3月1日以降に行われた手術。脳にたまった水を除去するために患者の体内に入れた管が肺に刺さり、肺挫傷が起きた。肺から出血したが大事には至らず、後遺障害も起きていないという。

 男性医師は2019年7月に赤穂市民病院に脳神経外科医として中途採用。翌年2月末までに関わった手術で計8件の医療事故が起き、3月1日付けで手術の執刀と侵襲的検査を禁止された。処分期間は当初2か月間だったが「検証未了」として無期限延長されたという。処分が解除されないまま、男性医師は昨年8月末で依願退職した。

 手術を禁止されていたにもかかわらず、なぜ男性医師が手術を行ったのか。病院はどのように患者に説明したのか。また、関係者への処分は行ったのか。

 赤穂民報は事実確認のため、同病院に取材質問状を送ったが、病院は「係争中のため答えられない」とだけ回答した。

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 一連の出来事をまとめた表で、他7件の医療事故の発生時期が正確ではありませんでしたので、表を訂正しました。(2022年3月12日10時00分)

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