赤穂民報

《市民病院医療事故多発》さらに医療事故3件 計11件に(3月27日)

 赤穂市民病院(藤井隆院長)で脳神経外科の同一医師が関わって多発した医療事故について、これまでに病院が事故を認めた8件とは別に、この医師による医療事故が3件あったことがわかった。

 藤井院長が25日の記者会見で明らかにした。病院はさらに判明した3件について発生日だけでなく、把握した時期や経緯についても「係争中の事案に関わるため答えられない」としている。

 また、病院は公表済みだった8件を含む計11件の医療事故について、今年2月24日と3月11日に院内医療事故調査委員会を開いたことも明らかにした。公表済みの8件については従来の判断と同様、うち1件が医療過誤だったとし、新たな3件は「手術後に経過が思わしくなかった。明らかなミスではない。過誤ではない」(藤井院長)と判断したという。

 病院は昨年8月に赤穂民報の取材に、「医療事故に関わった医師の手術をすべて調べ、医療事故とみられる8件をピックアップした」と説明していたが、病院関係者の証言では、この医師が病院から手術を禁止された2020年3月以降にも、脳にたまった水を除去するための手術で患者の体内に入れた管が肺に刺さる医療事故を起こしたとされる。

(同一医師が関わった医療事故を新たに3件認め、計11件となった赤穂市民病院)

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