赤穂民報

《市民病院医療事故多発》市長「不問にするつもりない」(4月29日)

 赤穂市民病院に在籍中、脳神経外科の手術で医療過誤1件を含む8件の医療事故を起こして手術禁止処分を受けた医師(昨年8月に依願退職)が、処分期間中に手術を行い、さらに医療事故を起こしたとされる問題で、病院開設者の牟礼正稔市長は27日、赤穂民報の取材に「不問にするつもりはない」と、問題の検証に取り組む考えに言及した。

 手術禁止処分中の医師が執刀した経緯については、「医師を被告として係争中のため、裁判が決着するまでは公表を差し控えたい」とし、今後設置される外部有識者委員会に検証を委ねる意向を示した。

 また、この医師が関わった医療事故のうち病院から正式報告を受けたのは、病院が医療過誤を認めた1件のみで、その他の症例については報告を受けていないことを明らかにした。

 同病院の医療安全対策実施要項は、市への報告を要する医療事故として、▽患者を死に至らしめ、または死に至らしめる可能性がある場合▽患者に重大若しくは不可逆的傷害を与え、または与える可能性がある場合▽患者等から抗議を受けたケースや、医事紛争に発展する可能性があると認められる場合ーを挙げている。

 牟礼氏は「(病院が医療過誤を認めた症例を除き)市への報告の必要がない医療事故だったものと考えている」と述べた。赤穂民報の取材では、問題の医師が執刀した脳腫瘍の摘出手術で、患者が手術直後から昏睡状態となったまま死亡した医療事故も発生している。

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