赤穂民報
20・30歳代に照準 観光・定住戦略(4月29日)
観光と移住・定住の観点からまちの魅力向上を図ろうと、今後5年間の方針を定めた「赤穂市観光・移住定住戦略」がこのほどまとまった。これまでの調査分析を基に20・30歳代を主要なターゲットとし、ブランディングや情報発信などを進めていく。
赤穂市と一般社団法人あこう魅力発信基地が観光業関係者や市民を交えて開いたワークショップを踏まえて策定した。
観光戦略では坂越から御崎・丸山、海浜公園までの海沿いを「積極的に誘客を図るエリア」に設定。「海」をイメージしたブランド戦略を目指し、近畿・中国地方への訴求に力を注ぐ。また、移住定住戦略では「子育てにも最適な海・山・川・都市が詰まったコンパクトシティであること」を強みとして情報発信。重点エリアとする県内主要都市(神戸、姫路、加古川、明石)から近畿圏までを対象に「自然」や「子育て環境」に関心の高い層に移住を呼び掛けていく。
具体的な取り組みとして、▽観光体験コンテンツや特産品などを販売するサイトの開設▽農村部でのお試し暮らし住宅の設置▽丸山キャンプ場の利活用など30項目のアクションプログラムを策定。今後5年間で少なくとも1億1400万円の予算を投じ、2025年までに年間の観光入込客数150万人、宿泊者数29万人の達成を目指す。
市は「不可避の人口減少を見据えながらも、時代の流れを的確にとらえた赤穂市の魅力づくり」を図るとし、「今後より多くの国内外旅行者が訪れ、移住者も増加する『住んでよし、訪れてよし』のまちづくりを推進していく」としている。
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