赤穂民報

学校給食のパンに折れた金属ピン混入(5月26日)

 赤穂市内の小学校で今月19日、給食で児童に提供されたパン1個に金属片が混入していたことが学校給食センターへの取材でわかった。

 センターによると、金属片は針金状(長さ約1・5センチ、太さ約1ミリ)で、高学年クラスに配食された「あぶらパン」の中から見つかった。学校によると、口に入れる前に気付き、けがはなかったという。センターはパン納入業者に指示して調達した代替品を該当の学年に提供。異物混入時の対応マニュアルに基づき、市教委と県教委など関係機関に報告した。学校は全校児童の保護者に事案の概要を一斉メールで通知した。

 市内の学校給食で提供されるあぶらパンは、委託を受けた民間業者2社が製造したコッペパンをセンターで揚げて砂糖をまぶし、各校へ配送される。センターの話では、混入が見つかったパンを製造した業者の緊急点検で、パンの成形機に使われている部品のピンが破損していることがわかり、「混入した金属片と断面が一致した。他に破損や異常はなかった」(センター)という。

 マニュアルでは、混入異物を「危険物」(金属片、ガラス片、衛生害虫など)と「非危険物」(毛髪、スポンジ片など)に区分けし、危険物が混入した場合は報道機関へ情報提供する取り決めになっているが、「原因が特定できており、他に混入のおそれがない」(センター)などの理由で報道発表はされなかった。

 また、ピンの破損が判明した業者が同日に製造した学校給食用コッペパンは約2300個で、混入が見つかった小学校以外にも提供されていたが、センターから他の学校園への連絡は混入から5日後の24日だった。

 センターは「他に異常は報告されていない。今後は製造前後の機器点検をさらに徹底し、安全安心な学校給食の提供に努める」としている。

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