赤穂民報
17年前に来穂した安倍晋三さん(7月12日)
67歳で凶弾に倒れた安倍晋三元首相。今から17年前の2005年に赤穂を訪れたことがある。
第44回衆院選の公示を2日後に控えた8月28日。当時50歳だった安倍氏は同党から出馬する河本三郎氏の街頭演説に応援のため駆け付けた。
安倍氏は、この約2か月後に発足した第3次小泉純一郎内閣で官房長官として初入閣。翌年9月に小泉氏の任期満了に伴う党総裁選に勝利し、戦後最年少の総理大臣に就任するのだが、このときは党幹事長代理の立場。それでも約1年前まで幹事長を務めた安倍氏の知名度と人気は非常に高く、会場となった加里屋の「いきつぎ広場」には人だかりができた。
クリーム色のYシャツにノーネクタイで聴衆に向けて左手を挙げながら登場。スピーチを終えて車に乗ってからも窓から身を乗り出して手を振りながら去っていった。
このとき応援弁士として会場にいた長岡壮壽県議(61)は「直接話す機会はなかったが、とても気さくな方だと感じた」と印象を振り返り、「日本の新しい社会を切り開いた政治家だった」と功績を称えた。
(両手を挙げて聴衆に応える安倍晋三氏)
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