赤穂民報

関電赤穂発電所で汚水流出 送水管に亀裂 ゲート閉まらず(7月27日)

 関西電力は26日、加里屋の赤穂発電所で機器を洗浄した排水が海域に流出したと発表した。同社によると、鉄分や硫酸などを含む汚水約30立方メートルが流れ出たという。同社は「環境への影響は調査中」としている。

 同発電所の話では、25日午前10時45分ごろから1号機の空気予熱器(ボイラーの熱効率を高めるために空気を加熱する設備)の内部を洗浄する作業を始めたところ、排水処理装置への送水管の亀裂から排水の一部が漏出。雨水側溝を通って沈砂池に流入した。すぐに沈砂池から海へつながるゲートを閉鎖したが、翌日午前8時ごろにゲート外側の海が茶色に変色していることが判明。原因を調べたところ、ゲートに付着した貝類が障害物となって弁を密閉できていないことがわかったという。

 同社によると、沈砂池の濁水をバキューム車で吸引するとともに、25日午後1時までにゲート外側にオイルフェンスを設置。また、送水管に3か所あった亀裂を補修した。

 同社は「地元の方々をはじめ、関係者の皆さまにご迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます」と陳謝。今年6月16日に実施した空気予熱器の洗浄作業では異常はなかったといい、「原因究明と再発防止策の検討に取り組む」としている。

(赤穂発電所における排水流出のイメージ図=同社資料)

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