赤穂民報
繊細な明暗バランス「紡がれる想い」須藤克明展(7月30日)
赤穂市の公民館サークルで30年以上にわたって油彩画教室の講師を務める画家の作品展「須藤克明展 紡がれる想い」(赤穂市教育委員会など後援)が御崎の桃井ミュージアムで開かれている。
須藤(すとう)克明さん(61)=和気町=は武蔵野美術大学大学院修了。主に風景画を描き、岡山県展などで入賞歴がある。「見えるものを通して見えないものを描く」と活動理念に掲げる美術公募団体「白日会」の会員に2020年に推挙された。
絵画技法に関する造詣が深く、デッサンの基礎技術をまとめた『総合絵画理論〜デッサン編』を著作。2年前まで美術科講師として勤務した岡山県内の高校では多くの教え子が芸術大学に合格するなど、指導力にも定評がある。
今展は、須藤さんの指導を受ける赤穂市中央公民館サークル「赤穂絵画同好会」(折方啓三会長)が「先生の作品のすばらしさを赤穂のみなさんにも知ってほしい」と企画した。牛窓の海岸線を描いた「灯台の見える風景」、岡山運動公園内の池畔に紅葉が映り込む景色の「秋の水辺」など9点を展示。サークル会員の作品も7点を並べている。
同好会幹事で須藤さんの指導を受けて30年になる塩屋の元中学美術教諭、濱本哲也さん(65)は「繊細な明暗のバランスをもって具象と抽象の境目を描いた須藤先生の作品の魅力を一人でも多くの方に知ってほしい」と鑑賞を呼び掛けている。
8月8日(月)まで午前9時〜午後4時。火曜休館。館内で利用できる金券500円分を購入して入館する(身障者、小・中学生は200円)。7月31日と8月7日は須藤さんが来館者の似顔絵をデッサンしてプレゼントする無料イベントあり(午前10時半から午後2時まで30分ごとに抽選で各回1人。午後0時と0時半は除く)。TEL56・9933。
(桃井ミュージアムで作品展を開いている須藤克明さん)
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