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義士外伝の新作歌舞伎『荒川十太夫』10月に歌舞伎座(9月2日)

 赤穂義士の堀部安兵衛を介錯した松平家の家臣を題材に新作歌舞伎『荒川十太夫』が東京・歌舞伎座の「十月大歌舞伎」で上演されることが決まった。講談で人気の高い演目がどのように舞台化されるか注目される。

 荒川十太夫は伊予松山藩で代々剣術師範を務めた荒川家の初代。吉良邸討ち入り後に同藩松平家に預けられた10人のうち堀部安兵衛と不破数右衛門を介錯した。

 本作は、四十七士に関わる人物に焦点を当てた赤穂義士外伝の名作として知られる同名の講談をベースに十太夫が安兵衛を介錯する直前にとっさについた嘘と苦悩、武士としての覚悟を情感豊かに描く。十太夫を尾上松緑、安兵衛を市川猿之助が演じる。

 「十月大歌舞伎」は10月4日〜27日(11日、19日は休演)。『荒川十太夫』は第1部(午前11時開演)で上演される。チケットは9月14日(水)午前10時発売。Tel0570・000・489。

(『荒川十太夫』で十太夫を演じる尾上松緑Ⓒ松竹)

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