赤穂民報

「声楽の甲子園」初の2年連続県代表(9月26日)

 「声楽の甲子園」と呼ばれる「第76回瀧廉太郎記念全日本高校声楽コンクール」(10月14〜16日、大分県竹田市)の兵庫県代表に赤穂高校音楽部3年の横川温花(はるか)さん(18)が選ばれた。

 前回大会に続いて2年連続の出場で、「昨年果たせなかった本選に進みたい」と希望をふくらませている。

 8月25日に姫路市内で行われた兵庫県高校独唱独奏コンクール声楽部門で課題曲「秋の月」、自由曲「私の名はミミ」(オペラ「ラ・ボエーム」より)を清らかなソプラノで情感豊かに歌い上げた。「前回の最優秀者」として注目されるプレッシャーを感じながらも「自分らしく」堂々とした歌唱を披露。40回を数える同コンクールで初となる2年連続最優秀賞に輝いた。

 「周りの人がみんな上手くて、緊張してしまった」と振り返る昨年の全日本コンクールを経験し、「声楽の基礎がまだまだ足りない」と発声や息継ぎといった基本トレーニングに今まで以上に重点を置いて練習してきたという。浅井智恵顧問は「声に幅が生まれ、歌に深みが感じられるようになった」とレベルアップを認める。大阪国際音楽コンクール、日本国際音楽コンペティションもそれぞれファイナル進出を決めており、充実のシーズンを送っている。

 幼稚園のときに映画「オペラ座の怪人」を見てミュージカルに憧れたのが原点。「ミュージカルの舞台に立つこと」を将来の夢に持ち、部活動以外にもバレエとジャズダンス、声楽の個人レッスンにも励む。喉のコンディションを乱さないように普段から味の濃い食事や炭酸飲料を控えるなど食生活にも気を配る。

 横川さんは「食事のこととか、お母さんがいつも気をつかってくれていて、本当にありがたいです」と感謝し、「もう一度、全日本コンクールに出場できることがうれしい。自分らしく、楽しく歌いたい」と気持ちを高めている。

 横川さんは11月6日(日)、姫路市辻井のパルナソスホールで行われる兵庫県高校音楽祭(午後1時半開演)に招待出演する。

(大会史上初の2年連続最優秀賞に輝き、全日本高校声楽コンクールの兵庫県代表に決まった横川温花さん)

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