赤穂民報

ル・ポン開幕前会見 樫本さん「人生に残るコンサートに」(9月30日)

 10月2日開幕の「ル・ポン国際音楽祭2022」を前に30日、音楽監督を務める赤穂ゆかりのヴァイオリニスト、樫本大進さんが初日の会場となる中広の赤穂化成ハーモニーホールで共演者と記者会見。通算14回目となる音楽祭への意気込みを語った。

 2007年に始まった同音楽祭はコロナ禍で一昨年と昨年は行われず、演奏家が来日しての開催は3年ぶり。世界各国のアーティスト15人が赤穂と姫路の計6公演で演奏を披露する。

 会見で樫本さんは「3年ぶりにまた音楽をみなさんに届けることができる。ワクワクする気持ちと不安な気持ちと、いろんな気持ちが混ざっている」と心境を述べた。本公演のテーマを問われ、「リセット。今までの13回の経験があった上で元に戻る。ルーツを思い出すような、再出発の感覚」と説明した。

 会見にはヴァイオリンのナタリア・ロメイコさん、ピアノのエリック・ル・サージュさんら出演者も同席。クラリネットのポール・メイエさんは「コロナのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻がある中、ル・ポンに戻ってくることができてうれしい」と話し、ピアノのアレッシオ・バックスさんは「音楽祭が完璧に準備され、ボランティアもすばらしい」と裏方を含めた運営に謝意を示した。

 樫本さんは「ドキドキ感も緊張感もある。これからの人生でも残っていく、自分の中ですごく大切なコンサートになるんじゃないかと思っている」と本公演への思いを述べ、笑顔で写真撮影に応じた。

 事務局によると、全6公演のうち4公演はチケット(全席指定、1000円)が完売。10月3日(月)の赤穂公演(赤穂化成ハーモニーホール、午後6時半開演)と10月9日(日)の姫路公演(アクリエひめじ、午後6時開演)のみ、わずかに残席がある。チケットの問い合わせはTel43・5111。

(3年ぶりとなるル・ポン国際音楽祭を前に音楽監督の樫本大進さんらが意気込みを述べた記者会見)

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