赤穂民報

頭人行列に獅子舞 3年ぶり「神幸式」(10月17日)

 360年以上の歴史がある赤穂八幡宮の例祭「神幸式」が16日にあり、秋晴れの下、市無形民俗文化財の頭人行列や県無形民俗文化財の獅子舞が繰り出し、3基の神輿が御旅所へ巡行した。

 着飾った稚児を肩車して歩く頭人行列は拝殿から大鳥居までを時間をかけて練り歩く。顔を白く塗るなど化粧した男衆らが「頭人じゃーい」と威勢良く声を上げながら行進。先導の長刀持ちがわざと後ずさりして歩みを遅らせ、見物人を楽しませた。

 最も古い記録では、赤穂城が完成した寛文元年(1661)に神幸式が行われ、地域が誇る伝統祭礼。ここ2年はコロナ禍で神事のみだった。参道沿いで見物した地元の女性(80)は「頭人も獅子舞も楽しめた。気持ちが晴れ晴れした」と3年ぶりに復活した行事を満喫した。

(3年ぶりに頭人行列などが繰り出した赤穂八幡宮の神幸式)

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