赤穂民報

授業にゴルフ導入へ OBがクラブ寄贈(10月29日)

 赤穂高校(大角謙二校長)が体育の授業に新たにゴルフを導入することを決定。同校同窓会から中古ゴルフクラブ約60本がこのほど寄贈された。

 同校ではかねてより体育の選択種目にゴルフを導入する検討があったが、高額なゴルフクラブを準備することが難しく、見送られてきたという。話を知った同校OBで関西ゴルフ連盟理事の寺田祐三さん(77)=新田=が、近隣ゴルフ場に忘れられて保管期限を過ぎたクラブを再利用してもらおうと同窓会を通じて寄贈した。

 寄贈されたクラブはドライバー、アイアン、パターなど各種揃い、左利き用も。これらの用具を活用して全日制は来年度、定時制は今学期からゴルフを体育の選択種目に取り入れる。

 3日には来年度の導入へ向けた試行授業が中広のゴルフ練習場「シーサイドゴルフガーデン」であり、3年生8人が寄贈されたアイアンやドライバーを使ってスイング。初めてゴルフボールを打ったという飯尾涼奈さん(18)は「ちゃんと当たったら気持ちよくボールが飛んでいく」と思い切り良くクラブを振っていた。

 大角校長は「ご厚意は大変ありがたい」と感謝。東野雅弘・同窓会長は「赤穂にはコースや練習場もあり、ゴルフ環境がある。将来的には部活動のゴルフ部創設も視野に入れてもらえれば」と話した。

(体育種目へのゴルフ導入に向けて寺田祐三・関西ゴルフ連盟理事=右から2人目=から寄贈されたゴルフクラブ)

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