赤穂民報
第61回赤穂市民文化祭 短歌・俳句入賞者(11月4日)
【短歌の部】(出品点数36首)
▽市長賞
三代目の息子が作る新事務所に会長室もあると夫告ぐ
小川 恵 (坂 越)
▽議長賞
夜ふかしの吾はまだ眠る明け方に夫は畑打ち大根を播く
魚本美智子 (北野中)
▽教育委員会賞
くれないに満天星は色づきて燃えるがごとく夕光のなか
川崎 郁子 (山手町)
▽文化協会賞
歳古りて趣味増やすこと躊躇する民謡の誘いに魅力はあれど
高見 幸恵 (三樋町)
▽奨励賞
病得て失声の友電子メモに仕事続けると力強く書く
北野 勝子 (平成町)
土壇場にならねばなさぬわが性は九十歳になりていまも変わらず
川崎 徹 (山手町)
【俳句・募集の部】(出句数314句)
▽市長賞
春風や子の名さくらと空に書く 松本 松枝 (鷏 和)
▽議長賞
草矢打つ大きな空を的として 奥野美恵子 (新 田)
▽教育委員会賞
てんと虫握り拳で渡さるる 和田 絢子 (加里屋)
▽文化協会賞
寄鍋や連れ添ふほどにおもしろう 川端 正紀 (加里屋)
▽奨励賞
夏帽子バケツを持てばもう畦へ 茶元 武美 (木 津)
「ころぶなよ」盆の月より声のして 戸部美智代 (大 津)
飲兵衛の男世帯へ豆の飯 小島 愛子 (塩 屋)
父の忌や初夏の風入れ結跏趺坐 味園 建介 (太子町)
羽衣のごとくに揺れて蛇の衣 猪谷 信子 (朝日町)
【俳句・句会の部】(出句数160句)
▽市長賞
黙ってはゐられず裂くる柘榴かな 白井貴佐子 (尾 崎)
▽議長賞
宇宙からも地球見ている星月夜 氏平美智子 (鷏 和)
▽教育委員会賞
島裹む縮緬の波秋の風 釜谷ゆき子 (真 殿)
▽文化協会賞
父はもう優しさだけや秋の風 武本 敬子 (南宮町)
▽奨励賞
今朝もまた足立つ感謝秋晴るる 森井タツコ (南宮町)
この空もこの風も好きホ句の秋 是兼加代子 (南宮町)
右上りの母の文字恋ひ鵙日和 前田ゆう子 (塩 屋)
秋風に一歩踏み出す畑仕事 山根 光子 (木 津)
へその緒を添へ夫の納骨秋の風 宮崎 和子 (塩 屋)
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