赤穂民報

1964年東京五輪で着用 日本代表制服を母校に(11月19日)

 赤穂出身の元競泳選手で1960年ローマ五輪銀メダリストの藤本達夫さん(82)=東京都港区=がオリンピック日本代表制服を母校の坂越中学校にこのほど寄贈した。

 藤本さんは坂越汐見生まれ。中学時代、たまたま出場した水泳大会で後に日本代表総監督を務める高石勝男氏に素質を見出され、当時西播磨で唯一プールがあった姫路工業大学附属高校へ進学。厳しい練習に励み、中央大学在学中に日本代表に選ばれた。ローマ五輪男子800メートルリレーでアンカーとして銀メダル獲得に貢献。4年後の東京オリンピックでも男子400メートルリレーで4位入賞した。

 ローマ大会で着用した制服は岸記念体育会館の所蔵となっており、自身で大切に保管していた東京大会の赤いブレザーと白のスラックスを寄贈した。胸に日の丸と五輪マークがあり、同校玄関の展示ケースに飾られた。

 藤本さんは今月11日、「挑戦美〜今しかできない挑戦を〜」をテーマに開催された坂越中の文化祭当日に来校し、「夢への挑戦!」と題して講演。スランプに陥っても努力を続けることでチャンスをつかみ取ってきた自身の経験を振り返り、「勉強もスポーツも一生懸命頑張れば必ず成果は出る」と力説した。

 講演では「一生の宝物」とする銀メダルも披露。首にかけてもらった2年の野中彩恵さん(14)は「メダルは重く感じた。藤本さんの話を聞いて、何事もやりたいことをとことんやっていきたいと思いました」と大先輩の励ましを受け止めた。

(東京オリンピック日本代表制服を母校に寄贈した坂越中OBの藤本達夫さん。右は生徒会長の阿賀航太朗君)

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