赤穂民報

姫路から赤穂まで8時間半 JR遅延 乗客が体験談(1月26日)

 雪の影響で24日から大幅にダイヤが乱れたJR西日本。24日午後7時過ぎに姫路駅を出発した列車が播州赤穂駅に到着したのは翌日午前3時40分ごろだった。乗車していた加里屋の介護福祉士の女性(41)から情報が寄せられた。

 女性は仕事帰りに乗車。通常なら播州赤穂までの所要時間は32分だが、「相生付近のポイント切り替えができない」「踏切の警報が作動して動けない」といった車内放送があり、列車は駅間で何度も長い停車を繰り返した。播州赤穂駅に到着したのは約8時間半後。車内には高齢者や赤ん坊を抱えた人もいたという。席は空いていたため、女性は到着までの間仮眠して過ごしたが、「少し疲れた」という。

 JR西によると、24日は管内の複数の地点で分岐器(ポイント)に雪がはさまって進路を転換できなくなる状況が発生。相生駅、上郡駅の付近でも起こり、保線担当の職員らが雪かき、バーナーによる解凍に努めたが短時間での問題の解消は困難だったという。

 「毎回遅延しても振り替え輸送もないので本当に悲惨です」と女性。JR西は25日に開いた会見で「ご利用のお客様に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

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