赤穂民報
春をまつ(3月7日)
これまで、こっけいでゆかいな絵本は何冊も手にしましたが、また一味ちがった絵本を見つけました。
土のなかの虫たちがこんなにゆかいな会話をしながら春をまっているなんて考えてもみませんでした。
まさに、「冬来たりなば春遠からじ」の言葉そのものの春をまつ虫たちの絵本です。
「節分」「啓蟄」「立春」と春の便りが聞かれますと、すぐ「梅」とか「桜」とか花のことばかり気になります。
春の便りは少しずつ静かに、静かに伝えられてくるのです。この動きをいち早く気づくのは土の中の虫たちです。その過程がかわいらしい虫たちの言動で表されています。
自然の営みのなかで「春」とは何かを考えさせられた絵本です。
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『じめんの したの なかまたち』○絵/ケティ・ベント○文/エベリーン・ハスラー○訳/若林ひとみ○冨山房
(『じめんの したの なかまたち』○絵/ケティ・ベント○文/エベリーン・ハスラー○訳/若林ひとみ○冨山房)
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