赤穂民報

衆院予算委で医療安全テーマに質問 池畑氏(2月7日)

 赤穂市民病院の脳神経外科で2019年から20年にかけて多発した医療事故を受けて、兵庫12区選出の池畑浩太朗衆院議員(48)=維新=が2日の衆議院予算委員会で医療安全に関する質問を行った。

 質問で池畑氏は、執刀経験の少ない医師が重大な医療事故を起こすケースや医療過誤を繰り返した医師が転勤先で再びミスを犯すような場合を「国民にとって不利益」と指摘。そうした問題を未然に防ぐために、医療機関が勤務医の過去の実績や履歴を確認できる法整備の必要性を質した。加藤勝信厚労相は現行の医療事故調査制度について「医療事故を教訓とするため情報を共有する制度。懲罰的なものだと情報が出てこないため匿名性も求められる。個人を特定できない仕組みになっている」と説明しつつ、「医療がより安全で安心な形で国民に提供できるように、いろいろ工夫はしていかなければいけない」と答弁した。

 兵庫県議時代から主に農業や食料を政治活動の軸に置いてきた池畑氏が医療に関する質問をしたのは初めて。池畑氏によると、赤穂市民病院で医療過誤に遭った患者家族と昨年12月に面会したのをきっかけに、これまでの赤穂市議会での質疑をチェックし、同病院の医師からも話を聞いた上で「国政レベルで取り組むべき課題がある」と質問することを決めたという。赤穂民報の取材に「今後も厚生労働委員会や分科会で、より掘り下げて質問していきたい」と話した。

(衆議院予算委員会で医療安全について質問した池畑浩太朗氏=衆議院インターネット審議中継サイトより)

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