赤穂民報

消防団詰所で飲酒 分団長ら「厳重注意」へ(3月4日)

 赤穂市消防団の第5分団が昨年12月、団長命令に背いて詰所で飲酒していたことがわかった。市消防団では2018年から詰所での飲酒だけでなく、アルコール類の持ち込み自体を禁止。団本部は関係者十数人を「厳重注意」する方針だ。

 団本部によると、昨年12月31日、折方の第5分団詰所で年末特別警戒を終えた午後10時半ごろから「慰労会」を開催。参加した分団長と副分団長、部長、班長の計10人のうち9人がビールや日本酒を飲んだ。また、28日から30日には年末特別警戒に参加した団員の一部が夜食を食べる際にビールを口にしたという。ビールは分団長の指示で購入し、4日間で少なくとも大瓶2ケースを飲んだという。

 消防団詰所での飲酒をめぐっては、2018年4月、第5分団の分団長(当時)が詰所で団員らとの意見交換中にビールを飲んだ後、車を運転して帰宅中、酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕。吉田清光団長が「二度とこのような不祥事を起こさない」として、すべての分団に詰所内のアルコール類を撤去するよう命令し、現在も詰所への酒類の持ち込みを禁じている。

 団本部の調査で、同分団では命令が発令された翌年ごろまでは詰所での飲酒を止めていたが、その後、なし崩し的に再開していたことも判明した。「監督不行届」として西部方面隊担当副団長も厳重注意する考え。分団長については、当初の調査で28日から30日の団員の飲酒は認めたものの、31日の慰労会や自身の飲酒については申告しなかったといい、虚偽報告も含めて厳重注意するとしている。

 吉田団長は「大変遺憾。聴き取りに対し当初虚偽の報告をしていたことも残念だ。改めて綱紀粛正を徹底する」と話している。

(今年1月上旬に撮影されたとみられる第5分団の詰所。ビールケースが写っている=読者提供)

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