赤穂民報
赤穂市民病院がモデル? 医療事故テーマの漫画が話題(5月27日)
一人の医師が勤務先の公立病院で次々と医療事故を起こすストーリーの医療ホラー漫画がインターネットブログで連載され、話題になっている。
ネット上では「漫画のモデルは赤穂市民病院」とする指摘が広まり、関係者の実名や写真がツイッターなどで暴露される事態となっている。
タイトルは『脳外科医 竹田くん』。今年1月にブログサイト「はてなブログ」で連載が始まり、おおむね1〜3日ごとに四コマ漫画が公表されている。舞台は「赤池市」という架空の町の市民病院。未熟な手技で立て続けに重大医療事故を起こすフリーの医師「竹田」と適切に監督指導できない上級医や医療安全部門、事故を公表しない病院などを風刺的に描いている。著作権表示は「製作委員会」となっており、作者は明らかになっていない。
物語の中で描かれている医療事故の概要や発生した順番は、現実に赤穂市民病院の脳神経外科で2019年以降発生した医療事故と酷似。登場人物の名前や顔立ちも実在する関係者を連想させるものになっている。どこまでが実話ベースなのかはわからないがフィクションとは思えない現実感があり、ネット上では「作者は内情に詳しい関係者に違いない」と噂されている。
今月13日ごろ、この漫画が大手検索サイトでトレンド入り。医療関係者の間で「内容がリアル」「実際にあった話らしい」などとして注目されたことがきっかけとみられ一気に拡散した。それに伴い、赤穂市民病院の医療事故に関わったとされる実在の医師や上級医の個人情報がネットにさらされるという問題も起きている。
ブログのトップページにある「掲載漫画の内容まとめ」によると、第1部「医療事故篇」(1〜55話)に続いて現在は第2部「野望篇」を連載中で、5月24日時点で96話まで回を重ねた。第3部は「隠蔽工作篇」と予告されている。
同漫画について、赤穂市民病院は赤穂民報の取材に「漫画の存在は承知しているが、コメントは差し控える」と回答。病院開設者の牟礼正稔市長は「漫画の存在は承知しているが、漫画について私がいちいちコメントするのはいかがなものか」と取り合わない姿勢を示した。
赤穂市民病院の医療事故問題を巡っては、いまだに解明されていない謎が多く残っており、そのことが漫画の拡散に拍車をかけていると言えそうだ。
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赤穂市民病院の医療事故について情報を知りたいとの問い合わせを複数受けています。赤穂民報から伝えることのできる情報は記事に記載のとおりです。
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(「赤穂市民病院がモデル」との指摘が広まっている医療ホラー漫画「脳外科医 竹田くん」)
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