赤穂民報

市民病院 22年度下半期に医療事故5件(7月31日)

 赤穂市民病院は31日、昨年度下半期(2022年10月〜23年3月)に医療事故が5件発生したと公表。うち1件は「レベル4b(障害や後遺症が残った事例で、有意な機能障害や美容上の問題を伴うもの)」に該当するという。

 病院は昨年3月に改訂した医療安全対策実施要項で、半年ごとに医療事故の概要と原因、再発防止策を公表するよう取り決めている。

 発表によると、▽エコー下の胸腔穿刺翌日に呼吸困難になり、検査の結果、左気胸が判明(再発防止策=エコーで深さを確認し、穿刺はできる限り短い針を使用する)▽手術によるガーゼの体内遺残が術後に判明(体内にガーゼを留置する場合、医師ー看護師間および手術チームで情報を共有し、ガーゼカウントを確実に実施。手術後のレントゲン撮影は撮影軸を変えて2方向撮影する)▽内視鏡的逆行性胆管膵管造影で内視鏡スコープで穿孔を生じた(スコープ操作をさらに慎重に行う)▽バルーン小腸内視鏡を用いた内視鏡的逆行性胆管膵管造影で十二指腸穿孔を起こした(レントゲン画像で十二指腸の拡張をチェックする)ーといった「レベル3b(事故により濃厚な処置や治療が必要となった事例)」に該当する医療事故が4件発生した。

 これらの他に、レベル4bに当たる症例が1件あったと公表したが、事故の概要や原因、再発防止策については「患者と家族の要望により、公表は差し控える」とした。

 病院は5件の医療事故について、赤穂民報の取材に「医療過誤に該当する症例はない」と回答。また、事故が発生した診療科を「医療安全対策実施要項で定める公表項目に入っていない」として明らかにしていない。

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