赤穂民報

市内運行のバス運賃「200円均一」導入案(10月14日)

 赤穂市地域公共交通活性化協議会(会長・溝田康人副市長)は今年度中に策定する「地域公共交通計画」に、市内で運行する路線バスとコミュニティバス(ゆらのすけ、ていじゅうろう)のルート再編と運賃均一化を盛り込む方針を大筋で合意した。

 9月26日の第5回協議会で示された素案では、来年4月から市内循環バス「ゆらのすけ」に尾崎・御崎ルートを新設するほか、赤穂中央病院に近い「新町バス停」を追加。東備西播定住自立圏圏域バス「ていじゅうろう」はJR播州赤穂駅を経由するルートに変更するとともに千鳥地区、大津地区内を路線に追加する。一方、ウイング神姫が運行する路線バスの一部不採算区間を廃止する。

 また、現行は▽路線バス(対距離料金制)170〜660円▽ゆらのすけ(均一料金制)100円▽ていじゅうろう(区間料金制)100〜200円となっている運賃は、来年10月からバスの種類や利用距離に関わらず1回200円(小学生、身体障がい者手帳・療育手帳所持者と介助者、65歳以上の運転免許自主返納者などは100円)に統一する均一料金制を導入する、という素案となっている。

 均一料金制が導入されれば、ゆらのすけの運賃は2倍に。路線バスは、運賃200円以内の区間は値上げまたは据え置きとなる一方、200円を超える区間では減額となる。例えば、播州赤穂〜亀の井ホテル赤穂の運賃は現行の370円から200円となる。また、すべてのバスが一定期間乗り放題となる定期券(サブスクリプションサービス)の導入も見込む。

 協議会事務局によると、均一料金制を導入した場合、路線バスの現行運賃から200円を引いた減収額を市が負担する方向で運行会社のウイング神姫と調整を進めているという。負担総額の見込みは「試算は困難」として未知数。これまで市が一定条件の路線の赤字を負担してきたのと同様に収支決算後に減収額を補正予算で支出する方式を考えているという。

 事務局は「現在は複雑な料金体系が運賃の均一化によりわかりやすくなり、バスの垣根をなくすことで一体的かつ効率的なルート再編が可能になる。それにより、バスを利用しやすい環境を構築できる」などとメリットを強調。11月下旬に予定する第6回協議会でより詳細な計画案を示し、市民の意見を聴くパブリックコメントを経て計画を策定する。

(赤穂市地域公共交通活性化協議会で示されたバス運賃の変更案)

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