赤穂民報
管楽合奏コン全国大会へ赤穂西中吹奏楽部 夏の雪辱果たす(10月30日)
第29回日本管楽合奏コンテスト全国大会(11月4日、東京・文京シビックホール)の中学生A部門(16〜35人)に赤穂西中学校吹奏楽部が初出場する。24人の部員たちは「今できる精一杯の演奏を」と意気込んでいる。
同コンテストの予選は、演奏している団体名を伏せて音源審査を行うのが特徴。過去の実績や知名度などに左右されない公平な審査により本選出場団体が決まる。9月の予選会で同部は最優秀賞を受賞し、全国大会出場35校の一つに選ばれた。
今年7月の西播吹奏楽コンクールは金賞は受賞したものの、県大会の代表校からは落選。部員たちは演奏に手応えがあっただけにショックを受けたという。「このままでは終われない」と、西播大会で演奏した「鬼姫〜ある美しき幻影〜」の音源で日本管楽合奏コンテストへ応募。審査員から「音楽に説得力がある」「各奏者の音色、音程感が素晴らしい」「音の一つ一つ、フレーズの一つ一つに強い表現の意思を感じる」などと高評価を得て雪辱を果たした。
「スター選手はいないけれど、練習にコツコツ忠実に取り組む素直さがある」と顧問の中村志保教諭。副部長の堀口華愛(はなな)さん(14)=3年=は「一日一日の練習を大切に積み重ねてきた」とこれまでの努力を自負する。
部長の河原瑞季さん(15)=3年=によれば、目指す演奏の理想は「会場を包み込む豊かな音で人の心を震わせる」こと。副部長の元川莉心(りこ)さん(15)=3年=は「これまで頑張ってきたことを全部出し切りたい」と全国大会での好演を誓った。
(初出場する日本管楽合奏コンテスト全国大会に向けて気持ちを一つにする赤穂西中学校吹奏楽部)
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