赤穂民報
復元塩田を背景に濱鋤き唄(11月12日)
地元特産の塩をテーマにしたイベント「第3回赤穂塩まつり〜お塩に感謝デーす」が11日、御崎の市立海洋科学館・塩の国であり、「赤穂濱鋤き唄保存会」が出演。塩田作業を再現した踊りを唄に乗せて披露した。
濱鋤き唄は塩田で働く男衆らが歌った作業唄。市教委の調査研究では、遅くとも江戸時代中頃から、赤穂塩田の従事者らによって唄い続けられてきたものと判断でき、「貴重な文化遺産」として2007年に市無形民俗文化財に指定された。保存会では濱鋤き唄を民謡風にアレンジして尺八と三味線の伴奏を加え、塩田作業を再現した「作業踊り」を演じ、文化の伝承に取り組んでいる。
この日は、国内最大級の復元塩田施設がある「塩の国」で会員8人が出演。入浜式塩田や塩水を煮詰める釜屋などを背景に、塩作りの道具を手にゆったりとした踊りを披露した。萬代新一郎会長(81)=尾崎=は「塩田が営まれていた時代を思い起こしてもらえたのでは。今後も伝承に努めたい」と話した。
赤穂塩まつりは、まちの産業や文化の礎となった塩への感謝と関心を深めようと、市民有志の実行委員会が企画。塩にまつわる講話やクイズ大会、ゲームなどを催し、にぎわった。
(復元塩田施設がある「塩の国」で唄と踊りを披露した「赤穂濱鋤き唄保存会」)
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