赤穂民報

患者死亡の医療事故 発生から7か月以上後に公表(12月5日)

 赤穂市民病院(高原秀典院長)は、今年4月、緊急入院した超高齢の患者が食事中に呼吸停止となって死亡した、と4日発表した。

 医療事故を8段階に区分している同病院の医療安全実施要項で最も重い「レベル5(事故が死亡の原因となった事例)」に該当するとして公表した。

 病院によると、患者が入院して最初の食事で全がゆときざみ食を提供。看護師の食事介助で2口食べたところ、むせて咳き込んだため食事を中止した。看護師は患者が発語したことを確認した上で担当医に報告するため退室。約5分後に病室に戻ると、患者の呼吸が停止していたという。ただちに担当医が駆けつけ、吸引などの処置を行ったが、状態改善せず死亡した。

 病院は再発防止策として「緊急入院となった超高齢の患者さんの食事は、嚥下機能評価を行い、食事形態を慎重に検討したうえで提供を開始する」としている。

 医療安全実施要項では、「レベル4b・5に該当する重大なアクシデントは発生後速やかに公表する」と取り決めている。事故発生から7か月以上が経過してからの公表となった理由について同病院は赤穂民報の取材に「なぜ、時間がかかったかは答えられない」とした。

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