赤穂民報

城南緑地のコクチョウ死ぬ(5月17日)

 加里屋の城南緑地で飼育されていたコクチョウが4月上旬に死んでいるのが確認され、緑地を散歩する人たちの間で悲しまれている。

 死亡したのはオスのコクチョウで、飼育していた赤穂市民総合体育館によれば年齢や出身は不詳。長年コクチョウを見ることを楽しみにしていた市内の男性の話では、「20年ほど前にはいた」という。元々はつがいで飼育されていたが、何年か前にメスが亡くなった後は1羽で暮らしていた。

 4月4日朝の時点で赤穂城の堀に設置されている飼育小屋で首を床につけた状態で動かなくなり、翌日に死亡が確認された。遺骸は火葬されたという。

 元気だったころはクローバーの葉っぱが好物で、毎日散歩に来る人のズボンの裾や靴をくちばしでつついて甘えるなど愛嬌のある姿を見せていたという。コクチョウに会うことを日々の楽しみにしていたという女性は「長い間ありがとうと言いたい。これからは天国で夫婦仲良く過ごして」と手を合わせた。

 城南緑地で飼育されている動物はメスのコブハクチョウ1羽のみとなった。

(つがいだった頃のコクチョウ=読者提供)

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