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能登半島地震被災地で関福大生ら支援活動(5月18日)

 能登半島地震で被災した石川県輪島市で今年3月と4月、関西福祉大学の学生有志計4人が災害支援ボランティア活動に参加した。5月21日(火)に活動報告会を開く。

 学生ボランティアによる災害支援活動をサポートする日本ソーシャルワーク教育学校連盟の「能登半島コミュニティサポート ワーク・キャンプ」に志願。社会福祉学部4年の青木優太さん(21)、天野滉二郎さん(21)、汐崎允樹さん(22)が第1期(3月25〜29日)で活動し、第2期(4月27〜29日)には教育学部4年の山田楓さん(21)が参加した。

 輪島市東端の町野町地区で他大学からの参加学生とともに被災家屋からの家具の運び出しや瓦礫の撤去に従事した。食事は車で20分程度の隣町にあるコンビニで購入し、夜は連盟が手配した民家またはテントで宿泊。4人ともけがなく無事に活動を終えた。

 町野町地区は地震で主要な道路と通信設備が全滅して陸の孤島になり、復旧支援の手がなかなか入らなかった。第1期のメンバーが活動した時期でも地震から丸3か月近く経過していたにもかかわらず断水が続き「復旧作業がほとんど手つかずの状態」だったという。

 被災後の経緯を涙ながらに語る住民の声に耳を傾け、「見た目は汚れていても、被災された方にとって大切なものがあるかも知れない」と、廃棄してもよいかどうか住民に確認しながら丁寧に撤去作業を進めた。山田さんのグループは元日におばあちゃんが孫に渡したお年玉袋を折り重なった家財道具の間から見つけ、とても感謝された。

 「住民の方から『ありがとう』と言われて疲れが吹き飛んだ」と青木さん。汐崎さんは「行政だけでなくボランティアの支援がもっと必要と感じた」と指摘する。将来ボランティアコーディネーターになるために社会福祉士の資格取得を目指す天野さんは「現地での活動だけでなく、募金や物資支援など間接的にできる支援もあるはず。風化させないために自分ができることを考えたい」と話した。

 21日の活動報告会は同大学214教室で午後0時半〜0時55分。第2期に参加した山田さんが活動をレポートする。一般市民も参観可。TEL46・2525。

(石川県輪島市での災害支援ボランティア活動の様子=大学提供)

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