赤穂民報
青年海外協力隊でモザンビークへ 尾崎小教諭の安則栄美さん(8月3日)
独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として尾崎小学校教諭の安則栄美(えみ)さん(27)=木津=がアフリカのモザンビーク共和国に派遣される。8月7日に日本を出発。1年8か月滞在し、現地の小学校で算数を教える。
モザンビークはアフリカ南東部に位置し、南アフリカやタンザニアなどと国境を接する。1992年まで続いた内戦の影響もあり、国民の教育水準は高いとはいえず、識字率は60%程度。教育体制の整備も途上段階と思われる。
配属先は首都マプトのアルバジニ小学校。児童数4200人に対し、教職員の数は64人で、JICAが初めて隊員を派遣する学校だという。
小学生のときに授業で見た開発途上国の映像で国際協力に関心を持った。高校卒業までには、「学校の先生になって青年海外協力隊として外国の子どもたちを教える」ことが将来の目標の一つになっていたという。
今年度で教員になって4年目。勤務校に在籍したまま青年海外協力隊に参加できる現職教員参加制度を活用して応募した。今春から福島県内にあるJICAの研修施設で現地の言語(ポルトガル語)を学んできた。
「現地の教員との関係性を築きながら、現地の要請に応えたい」と安則さん。不安は文化の違い、言葉の壁。吹奏楽の経験を活かそうと、日本からトランペットを持参して音楽を通じたコミュニケーションを図るつもりだ。「一つでも自分自身の成長を実感できるように。日本に戻ってきたときに経験を還元できるように」と話す。
(モザンビークの国旗を手に青年海外協力隊員としての抱負を語る安則栄美さん)
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