赤穂民報

能登で復興支援の関福大生ら大学祭で募金活動へ(9月28日)

今年元日の地震に続き、今月21日以降の記録的な大雨で被災した石川県能登地方。今春に現地で復興支援活動に参加した関西福祉大学の学生たちも心を痛めている。

 「なんでまた能登なのか」と嘆くのは社会福祉学部4年の天野滉二郎さん。今年3月に同級生の汐崎允樹さんらとともに日本ソーシャルワーク教育学校連盟の「能登半島コミュニティサポートワークキャンプ」に参加。同県輪島市町野町で被災家屋からの家具の運び出しや瓦礫の撤去に従事した。

 復興支援活動に参加して以降、輪島市関連のニュースや情報を日々気に掛けていたという天野さん。今回も大雨の天気予報を心配していたが、「まさかここまでひどい被害になるとは…」と言葉を失った。ニュース映像には、自分たちが活動したときに通った道、立ち寄ったガソリンスタンド、見覚えのある施設などが痛々しい状況で映し出されて、汐崎さんは「地震からの復興へ頑張っていた住民のみなさんの気持ちを思うと切ない」と悲しんだ。

 報道によると、町野町地区では25日までに2人の死亡が確認。土砂崩れや洪水で多数の家屋が損壊したが、道路の寸断などにより被災状況の調査に手が回っていないとみられ、正確な被害の全容は明らかになっていない。今年4月の第2期キャンプに参加した教育学部4年の山田楓さんはボランティアの受け入れ可否をキャンプ関係者に問い合わせたが、「今はまだそういう状況ではない」との返事だったという。

 「いずれ受け入れが始まれば参加したい」との思いは山田さんも、汐崎さんも、天野さんも同じ。天野さんは「能登のみなさんに軽々しく『頑張って』とは言えない。だから行動で支援したい」と話し、来月5日と6日に大学祭の会場で義援金の募金活動を行う予定という。

(輪島市のハザードマップを見ながら被災地へ思いをはせる関西福祉大学のみなさん)

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