赤穂民報

夜空に長い尾「紫金山・アトラス彗星」坂越の前田邦稔さん撮影(10月15日)

 13日に地球に最接近した「紫金山・アトラス彗星」を坂越の会社役員、前田邦稔さん(68)が撮影した。夜空に長い尾を引く姿を捉えている。

 紫金山・アトラス彗星は昨年1月に発見され、地球からは今月が見頃という。天体観測を長年の趣味とする前田さんは14日午後6時半、西の空に見える同彗星を自宅庭の観測室から撮影に成功した。

 9月から撮影のチャンスをうかがっていた前田さん。彗星が自宅から観測しやすい西の空に移動する10月を心待ちにしていたという。撮影当日は雲がかかっていたが、雲の切れ間に姿を現したところをカメラに収めた。

 国立天文台によると、今月16日から20日頃が彗星の高度がやや高くなり、明るさもまずまずで「最も観察しやすくなる時期だと予想される」という。明るさは2等〜4等程度の予想で、空の暗い場所なら、肉眼でもぼんやりと姿が見える可能性があるという。その後は次第に遠ざかり、いずれは太陽系の外へ出て行き、二度と戻らないと推測している。

(赤穂からも観測できた「紫金山・アトラス彗星」=前田邦稔さん提供)

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