赤穂民報

赤穂にもコウノトリ飛来(4月1日)

 国特別天然記念物のコウノトリが有年地区に飛来しているのが地域住民に確認され、話題になっている。保護、増殖に取り組んでいる豊岡市の「県立コウノトリの郷公園」は「餌場を求めての行動だろう。人間に対して敏感なので、そっとしてあげて」と話している。
 コウノトリが最初に確認されたのは3月20日夕方。原小学校南側の田んぼにいるのを車で通りがかった松田光司さん(55)が見つけた。
 翌朝8時ごろにも、ほぼ同じ場所で姿を見せ、松田さんが写真撮影に成功。25日以降は約300メートル東の北畠橋付近でエサをついばんでいるのを元有年公民館長の沼田覚さん(74)らが数回目撃している。
 くちばしと羽の先端部が黒いことからコウノトリに間違いなく、左脚のマーキング色から昨年4月に同公園で生まれた雌の個体とみられる。
 このコウノトリは昨年7月に公園を巣立ち、奈良、愛媛などを経て12月8日に上郡町へ。「幸(さっ)ちゃん」の愛称で親しまれ、「このまま定住して」と同町から“住民票”を交付された。
 沼田さんによると、朝夕の時間帯に飛来し、日暮れ前に、ねぐらにしている上郡町高田地区方面へ戻っていくという。
 ヨーロッパでは「赤ちゃんを運ぶ鳥」と言い伝えられるコウノトリ。赤穂市のある職員は、「コウノトリが飛んでくるぐらい環境が良好だということ。新規定住、出生率アップの呼び水になれば」と“幸運の使者”を歓迎している。

(有年地区に飛来したコウノトリ=松田光司さん提供)

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